大いなる遺産

福岡でCGやってます。最近pythonはじめました

実写合成に必要なもの【カメラ情報編】



3DCGと実写を合成させるときに、どんなカメラの情報が必要になるのかという話。

そもそも、実写とCGを合成するには、3DCGソフトの空間上でカメラの位置や傾き、カメラワークなど、現実世界と同じようにCG空間上にカメラを設置することで、実写と3DCGの動きを連動させ、合成させることができる

他にも色味を合わせたり、ノイズをのせる等、CGを実写のように馴染ませるには色々とやることはあるが、今日は備忘録もかねて、どんなカメラの情報が必要になるかを書いていこうと思う。

撮影にいく際、まずはカメラマンさんを見つけて、下記の情報を撮影カット毎に
記録してもらう。

・センサーサイズ
カメラに内蔵されているイメージセンサーというものの、サイズのこと。
これによって画角がだいぶ変わる

焦点距離
上記イメージセンサーからレンズまでの距離

・被写体(人物等)とカメラの距離
撮影する対象からカメラまでの距離を計る

・レンズ高
地面からカメラのレンズまでの高さ

・仰角
カメラの角度

・カメラの設定
-FPS(フレームレート)
-シャッタースピード
-ISO
-絞り
-ホワイトバランス

撮影しているカメラのモニタに情報が表示されていたら、
それごとキャプチャをしておいてもらうと早い

これらを記録してもらい、CG上のカメラオブジェクトのパラメータに
同じ数値を打ち込むことで、撮影現場のカメラを再現できる!

上記はカメラマンさんがやってくれることが多いけど、補足として自分で
下記のようなこともやっておくといい

・撮影現場にあるもののサイズを計って記録しておく
合成するものがカメラからの距離の測りようがないときもある。
※例えば、何もない空に空飛ぶUFOを合成するとか、、
そんな時に、カメラに写っている物体の大きさ、長さ、高さなどを計っておくと、
CG上でシーンを構成していくうえでのあたりになり、合成作業がやりやすくなる

・撮影環境を撮影しておく
例えばスタジオだと照明の位置、カメラの位置などの撮影環境全体を
何枚か違う角度から撮影しておくことで、後々ライティングをするときや
カメラ位置調整の際、ヒントになることがある